あとがき

同朋の「朋」という字は、貝殻が二つ吊されている象形文字です。貝殻というのは、一番、値打ちのあることを表します。親鸞聖人の値う(もうあう)という表現もありますが、値打ちのある者、かけがえのない者として、「一人」と「一人」が同じく向かい合うということが同朋であると教えられます。
今回、何人もの先生の話を紹介させていただきましたが、それは同朋の世界をすっかり見失っている、私一人への呼びかけに他(ほか)なりません。
願わくは、諸先生方(がた)の行かれた道を私も歩んでいきたいと思うばかりです。
最後になりましたが、今大会の仏縁、それに本書の作成まで、ご苦労いただきました第二十組教化委員会の役員様、皆々様に深くお礼申し上げます。
                                                       合掌              

二〇〇八年六月七日  澤面宣了

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