2026年03月09日 ▼滋賀同宗連全体研修会に出席しました。

3月9日(月)14:00〜
会場 能登川コミュニティセンター
演題 楽しく 有り難く 一生懸命に
滋賀同宗連40年に向けて

住職随想

3月9日、能登川コミュニティセンターにおいて、「滋賀同宗連(※1)結成40年に向けて」というテーマの研修会が開催されました。

率直に申し上げますと、内容や会場の雰囲気からは、本来あるべき危機感や緊張感が十分には感じられず、残念に感じました。

このことに触れるとき、思い出されるのは、2012年10月17日、野洲文化ホールにおいて開催された『滋賀同宗連結成25周年記念研修会』です。

その際、長年にわたり部落解放運動に携わってこられた小森龍邦師が、「部落差別の現状と同宗連に今後求めること」と題して講演されました。小森師は、全国水平社(部落解放同盟の前身)と共なる真宗大谷派の同朋会運動の停滞を厳しく批判されました。そして同時に、ご自身が関わる部落解放同盟の停滞にも率直に語られました。

自らの側をも含めて問い直すその姿勢には強い覚悟と緊張感があり、今でも鮮やかに心に残っています。あの場で確かに感じたのは、差別の現実に向き合い続けなければならないという危機感と、同宗連の私たち宗教者に託している願いでした。

しかし今回の研修会からは、そのような切実さがあまり感じられませんでした。差別問題に真正面から向き合う言葉もなく、危機感や緊張感が共有されないまま時間が過ぎていったように思います。

帰り際、同宗連事務局に次のような意見書を提出させていただきました。

「同和問題に取り組む滋賀県宗教教団連帯会議」(滋賀同宗連)の一員として、私たちは厳しく問われているのではないでしょうか。今回、差別問題に真正面から向き合う話もなく、危機感も緊張感も感じられない姿勢であったことをとても残念に思いました。宗教者として、何よりもまず差別に苦しむ人々の痛みを共有することこそが同宗連の原点ではないでしょうか。先人がこの会に託した願いを改めて確認し、来年の結成40年を迎えたいものです。どうかよろしくお願いいたします。」

同宗連結成40年という節目が、その原点を改めて問い直す機会となることを願っています。

※1滋賀同宗連
同和問題に取り組む滋賀県宗教教団連帯会議の略(同宗連)。
長浜教区(現在は京都教区長浜特区)が真宗教団連合として参画している「同和問題に取り組む滋賀県宗教教団連帯会議」(滋賀同宗連)は、1987年に同和問題を人権問題の重要な柱として捉え、人権教育及び人権啓発を推進し、人権社会の確立を目指すことを目的に結成された。

※2小森龍邦師
(1932年7月30日〜2021年2月26日)は、日本の部落解放運動家、政治家。部落解放同盟広島県連合会委員長、同中央本部書記長、広島県府中市議会議員(3期)、衆議院議員(2期)、新社会党中央執行委員長などを歴任し、解放同盟広島県連顧問を務めた。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

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