1998(平成10)年 山門掲示板の言葉

1月(前) あなたの知らないところに いろいろなが人生がある
あなたの人生が かけがえのないように
あなたの知らない人生もまた かけがえがない
人を愛するということは
知らない人生を知るということだ (灰谷健次郎)
1月(後) おやじ 今年はどんな年になるやろ
それはどんなお前になるか それだけや
2月(前) 運動場
「せまいなあ せまいなあ」と言ってみんな遊んでいる
朝会のとき 石を拾わされると
「広いなあ 広いなあ」と拾っている
2月(後) 人との関係を切って 楽になろうとしてはいないか
3月(前) 間違えるというところに 人間の豊かさがある (ユ ヨンジャ)
3月(後) またひとつ しくじった しくじるたびに目があいて 
世の中すこし広くなる (榎本栄一)
4月(前) お守り
私のような者を守ってもらっていいのだろうか
なぜなら 私は身勝手でエゴイズムのかたまりだから
4月(後) ただ仏法は聴聞にきわまる (蓮如上人)
5月(前) 私は間違いない ここから孤独が始まる
5月(後) 自己肯定ほど救いから遠く離れたものはない
6月(前) 私が無駄に過ごした今日は 昨日 亡くなった人が
痛切に生きたいと思った一日である
6月(後) 水は手で掴めません 汲むものです
人の心は手で掴めません 汲むものです
7月(前) 私一個の幸福を保障するそんな救済に用はない (和田稠)
7月(後) 世の中に自分と意見の合う人は 一人もいません
8月(前) 人間の大きさは その人が出会っている世界の大きさ
8月(後) がんばれと言う者はいいが 言われる者はつらい時もある
9月(前) 私を苦しめ悩ます敵は私の内にある
その敵を我として愛している
9月(後) これは体に良い食べ物… こざかしい私たちは
「いのち」を頂いていることを忘れている
10月(前) 迷信 外道は人間から 人間の心を奪う
10月(後) 生まれ子が 次第次第に知恵つきて
仏に遠く なるぞ悲しき (一休禅師)
11月(前) 極楽は楽しむと聞きて「参らん」と
願いのぞむ人は仏に成らず (蓮如上人)
11月(後) 苦悩や不安があるからこそ 私に真実なるものを求めさせる
12月(前) 一番余っているもの 一番足らないもの
それはどちらも人間である
12月(後) 人間が本当に悪くなると
人を傷つけて喜ぶ以外に興味を持たなくなる (ゲーテ) 

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