1999(平成11)年 山門掲示板の言葉

1月(前) 世を憂い 人を悲しみ 内に深くこの身を痛む
念仏の声は そこに聞こえる
1月(後) いつか 草が風に揺れるのを見て 弱さを思った
今日 草が風に揺れるのを見て 強さを知った (星野富弘)
2月(前) 現代人は思い通りになった時だけ感謝する
2月(後) 生きるとは 何のために生まれてきたのかを
生涯 問い続けていくこと
3月(前) 他の人の生きた「臓器」をもらってまで
長生きしようとも またさせようとも ゆめゆめ思わない
いつ 死がやって来ても 悔いのない豊かな生を刻むことに
集中することが 先決ではないのか (和田稠)
3月(後) ケロッと生きる 仏から一番遠いところ
4月(前) ぞうきんは 他のよごれを一生けんめいふいて
自分はよごれにまみれている (榎本栄一)
4月(後) 私たちはみんな健康と楽しむことの奴隷に成り下がった
5月(前) 私は間違いない 争いの根はここにある
5月(後) 地獄とは私の住み家でした (浅田正作)
6月(前) 数にこだわると 一人ひとりが見えなくなる
6月(後) 私たちは自力と善に迷う者です
7月(前) 白萩や 人は見えざる 月日曳く (江尻和子)
7月(後) 信心とは 我に信(まこと)なしという自覚
8月(前) 生のみが我等にあらず 死もまた我等なり (清沢満之)
8月(後) 世界が全体 幸福にならないうちは
個人の幸福はあり得ない (宮沢賢治)
9月(前) 光はさまたげによつて はじめて明るくなる
9月(後) 正義を掲げる手が武器を握る
10月(前) あいつはダメ こいつもダメ 
繰り返し言っているうち ひとりぼっち
10月(後) ひとりの人間を無視することは自分も人間でなくなること
11月(前) 生活をもって 信心を磨く (安田梅)
11月(後) 「けんかをしてはいけません」と
「仲良くしてはいけません」は同意語です (北野たけし)
12月(前) 私たちは思い通りになっても なぜ 満足しないのだろう
12月(後) 私たち現代人は時計の奴隷になっている

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