2000(平成12)年 山門掲示板の言葉

1月(前) 先祖から引き継がれてきたいのちの歴史は
二〇〇〇年どころの話ではない
1月(後) 善人の誇りはむしろ世を汚し 
悪人の涙はかえって世を清める
2月(前) 繰り返すあやまちを 照らし続ける灯をあおぐ (荷負群生)
2月(後) 猫に小判というが
あわれ人間はその小判に目がくらむ (榎本栄一)
3月(前) 仏法はわからないのではなく
私たちはすでにわかってしまっているのではないだろうか
3月(後) 苦しいのは自分を中心にしているからだ (平野修)
4月(前) 人生は長さではない 深さである
4月(後) 近代人というのはほかでもない
自分自身を「神」として仰ぐ者である (内村鑑三)
5月(前) 愛の反対は無関心 (マザーテレサ)
5月(後) 罪とは 知らないということ 慣れるということ
6月(前) 「教え」が難しい理由は私の力が足りないからではない
自分の力を固く信じ込んでいるからだ (和田稠)
6月(後) 「蟻さん」と呼びがける 幼児の瞳
7月(前) お前は生きとるんでない お前は動いとるだけや
7月(後) すべての人間をすべての型に入れてしまおうと思ったら
とんだ間違いである (暁烏敏)
8月(前) 自分だけが我慢していると思っていて
相手から我慢されているということが
わからないのです (米澤英雄)
8月(後) 死が不幸なら 幸福な人生も 不幸で終わる
9月(前) 根っ子のない「個」はそまよう「孤」に陥る
9月(後) 岸に沿って川の流れがあるのではなく
川の流れに沿って岸がある
10月(前) 故人の後を求めず 故人の求める所を求めよ
10月(後) 先祖の血 みんな集めて 子は生まれ (宮入精二郎)
11月(前) 名前は一番短い物語です ひとりひとりの名前には
その人の全生涯が詰まっている (清水眞砂子)
11月(後) わがこころ 深き底あり よろこびも うれいの波も
とどかじとおもう (西田幾多郎)
12月(前) その人親鸞
その人を憶いて われは生き
その人を忘れて われは迷う (金子大栄)
12月(後) 書物はそれが書かれたと同じく
じっくりと慎しみ深く読まなければならない (ソーロー)

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